酷い夕食

夕飯を食べにひとり外へと出た。
特に食べたい物もなく、某大手中華チェーン店に何となく行ったが、
入り口に待ってる人もいて満席…、でもなく、一人の私なら座れる席もあり、
また、待ってる人が名前を書いて待ってもいない、そして店員も対応に来ない。
腹を空かした私はなんとも居づらいこの場所を後にし、
今度は何を血迷ったか、自分の中で近所ではまずい店といったらまず思い浮かぶ
漫画喫茶に行った。漫画喫茶で夕飯なんて初めてである。
そしてこの判断は間違っていた。私は狂っていた。クルクルパーである。
店にいる店員、そしてオーダーを取りに来た店員は見るからに、
そして口調からして阿呆が丸々で出ていた。
相手の顔を見て話さない、私がメニューを見ている間の横で待っている状態の時にズボンの裾を膝の辺りにまくり上げる、「〜はいいっすか?」といった言葉遣い等々、
文章だけでは表現しきれないが、不快であった。
この漫画喫茶は個人経営店で、いわゆるチェーン店ではない。
私はこういった業種で働いたことはないが、
チェーン店というのは、ある程度面接でダメそうな人間を振るい落とし、
そして決められた接客の言葉遣いがあるのではないだろうか。
「〜でよろしかったですか?」「〜のほうは〜」など、度々変だと挙げられる言葉遣いもある。
しかし、おかしいかもしれないが、経験を重ねた人間が作った
こういったチェーン店のマニュアルというものが
私はとても重要なのだと痛感した。
「お客様は神様だ」などと偉そうな気持ちで言ってるわけではない。
客と店員との会話で、決められた言葉遣いとはいえ、
不快な思いをしない、当たり障りのない接客、
それで良いのである。たったそれ、たったそれだけを望んでいるのである。
そして私は不快な接客、そして糞、
本当に糞という言葉を付けたくなるやはりまずかった食事をとり、帰路についた。
当然レジにて支払いの対応に出た別の店員でも不快な思いをしたわけである。
もう二度と行かない事は言うまでもなかろう。
しかし、私も悪いのだ。何故最初の店に留まらなかったか?
何故まずいと知っているこの店に行ったのか?
何故行く店も決めず車を走らせ、途中で決めようとしながら家を出たのか?
一体何を食べたかったのか?
そもそも食べるって何だ?
何故食べないとならないのだ?
私は食べないと生きていけないのか?
それ以前に私は生きているのか?
私は何者だ?
何処から来て何処へ行くのか?