好きな人が微笑んでくれた。
それだけで憂鬱な気分が吹き飛んだ。
たった一言でも、話せた日と話せなかった日、全然気分が違う。
しかし帰り際、駐車場までが5分ほどと結構距離があるのだが、
その道すがら、後ろからすたすたさっさと何事もなく追い抜いて行かれたのは切なかった。
ああやっぱり私は何とも思われてないのだなと。
何故なら私の前をその人が歩いていた場合、急いでいない限り何故か追い抜けないのだ。
雑談をよく交わす間柄にもなれていないし、かといって無言で追い抜いて行くと、
私が切なく感じたように、冷たく感じさせてしまうのではないかと、余計なことが頭をよぎる。
きっと向こうは私のことを何とも思ってないから、
実際は追い抜いて行っても何とも思わないのであろうが。
はあ、私の積極性、社交性のなさにはほとほと愛想が尽きる。
近づきたいと願いながらも、何か余計なプライドなのか何なのかが邪魔をするのだろう。
私にプライドなんてあってもなくても同じではないのか。
でも動けないものは動けない。
そして、だからこそこういう人生を歩んで来たのであろう。
これからも情けなくも結局変われないのだ。それが悲しい。
悲しいのに変われない。だからまた悲しい。