The Exquisite Death of Saxon Shore / Saxon Shore

saihatenet2005-10-18

Saxon Shoreである。先日楽しみだと書いた。
昨日書いたUnwed Sailor経由で知り、Burnt Toast Vinylでのレーベルメイトでもある。
その2nd。1stより長いミニアルバムというものも出していたりする。
まず最初に思ったのが、ダイナミックになったなと。
曲によって、今までにないドラムのドコドコした音と歪んだギターの音。
1stとクレジットを見比べてみると、どうやらメンバーが変わっているようだ。
Matt Dotyさんという人以外は1stからいない。
春に出たEPでは、少々期待はずれな面もあり、
実験的なものであると願っていたが、その通りであり、
従来のようなギターの澄んだ音は健在である。
1曲目から心をぐいっと捕まれる。
ミニアルバムで私が好きな曲、Our Mountain Pass, A Winding Trench
に似たバーストの仕方をしていく曲もあれば、
これも元々あるタイプだが、初期(もしくは新曲の1曲)のUnwed Sailorにも共通する
疾走感と切なさのある曲も収録されている。
この気持ちよさと、曲の温度の上昇と共に胸が熱くなり、ほろりと泣かせてくれるのは、
きっとMattさんの仕業である。
キーボードを積極的に取り入れているのも印象的。
EP路線の曲もあるが、バンドの音を重視していて良い塩梅だ。
また、最後にはこのバンドでは今までにない轟音の曲を聴かせてくれる。
少し前の音、ずっと前からの音、全く新しい音を聴かせてくれる
Saxon Shoreの集大成とも言えるアルバムではないだろうか。
1st、ミニアルバムと、30分程度であるのに対し、今作は10曲48分である。
(私は40分台のアルバムが丁度良くて好きだな、うん)
力の入れようが窺い知れよう。
この秋期待していた3作、Below The Sea , Tracer AMC
そしてSaxon Shore。どれも期待に応えてくれた。とても良い。
まだ今日聴いたばかりである、もっと聴きたい。聴き足りない。