Give Me Beauty... Or Give Me Death! / EF

今更でもあるが、感想を少し。
スウェーデンの5人組バンドEF*1。
いわゆる静寂と轟音を用いたポストロック。
長尺の曲をチェロやヴォーカルも交えて美しく展開していく。
景色と感情を入り交じって想起させ、
北欧的なモノトーンな空と、孤立感と、
圧倒的に広がる様々な風景の雄大さと、内面の熱い高ぶりを感じる。
曲の流れ、または全体によって、季節と色が浮かんでは移り変わっていく。
特に、2曲目"Hello Scotland"のチェロの力強さと、
5曲目"Tomorrow My Friend..."のメランコリックなギターから
駆け上がっていくようなたたみ掛けが特に素晴らしい。
全体的にヴォーカルの入り方は少しあざといが。
September Malevolence , Scrapes Of Tape , Once We Were ,
Molia Falls , Ellis The Vacuumchildなどなど、
ポップの国のイメージがあるスウェーデンから続々とこういったバンドが出てきている。
どれもこれも独特の美があり、これからも楽しみ。

*1:イーエフ。日本盤解説を見るまでエフだと思っていた。