It Doesn't Matter / Saxon Shore

saihatenet2009-04-16

ペンシルヴァニア出身のSaxon Shoreの3年半振りとなる4th。
本日届いて2回聴いた感想。
M1、従来の長めの曲(このバンドにしては)に似た雰囲気のある、
静寂から、轟音へと内面からじんわり熱くなる曲から始まる。
さらに、彼らのライブではこういった曲はさらに轟音が強くなる傾向にあるが、
この曲はそういった要素も内包し、静→動→轟→静と、スタジオ盤でも表現している。
タイトルは“Nothing Changes”。実に頼もしい。
私はこの曲が冒頭にして最も良い曲であるように感じた。
M2、M3もらしさのあるキーボードを印象的に取り入れたエモーショナルな曲。3rd路線。
M4では、Temporary ResidenceからアルバムをリリースしたこともあるあのCarolineがヴォーカルで参加。
(※余談、mice paradeに参加しているとも目にしたものの、mice paradeのアルバムを全て持っている私の記憶には一切ない。そうだったっけ。これからの話だろうか)
バンドとしては初めてのヴォーカル曲。今作ではヴォーカル、コーラスを初め、ストリングスを導入した曲もあり、
この中盤からは概ね軽やかで幸福感のあるポップな仕上がりになっている。
初めて聴いたときにDiefenbachの2ndを思い出した曲もあった。
改めて整理すると、M1、2、3、9が良かった。既発作寄りの曲だが。
ボーナストラックとして、2ndの曲のニューテイクを収録。
彼らの代表曲“Amber, Ember, Glow”はアルバムの雰囲気に合わせたのか、ポップ。
率直に言えば、粗いギター落とし、やや気の抜けた印象になっている。
“Secret Fire, Binding Light”は逆に、大轟音を鳴らし、
数分間ダークなノイズが続いた後に終わるといった内容になっている。