We Move Through Negative Spaces / Kontakte

ロンドンの4人組バンドの2nd。今作もDrifting Fallingから。
ギターインスト+打ち込みビートからの轟音ギターといったスタイルの1stで、
一応持っておきながらなんだが、あまりこれと言った印象を持っていなかった。
今作もスタイルは大きく変わらないが、質はかなり充実した物に進化していて驚いた。
前作はシューゲイズなギターはともかくビートが安い感じ（あるいは遠い）で、演奏との調和がいまいちであったのに対し、今作は巧くかみ合っている。
Port-Royal + Fuck Buttonsという表現が分かりやすいのではないだろうか。
クリーンなギターの使い方も、打ち込みビートの緩急や音量のバランス、音色自体の処理も格段に良い。
ギターを轟音に持って行かずにビートの変化で聴かせる曲もあるので、五月蠅気持ち良いいところがある。
ポストロック＋エレクトロニカみたいなバンドは結構私の中では好き嫌いが出て、
むしろPort-Royalなど、一部のバンドしか好まないのだが、正直あまり期待していなかっただけに嬉しい発見。
実際バンド名も曖昧にしか覚えてなくて、2ndを購入してようやく「コンタクト」なんだと気付いた次第。