The Sentinel / Aerial

saihatenet2006-12-17

今年初めにリリースされた1stも素晴らしかった
スウェーデンの4人組Aerialの2ndが日本先行リリース。
前作で珠玉の1曲であった"Time Is On Fire"を踏襲した路線の曲が多く、
あれが奇跡的な名曲なのではなく、彼らの実力の高さを伺わせる。
前作に続き儚く輝くクリアなギター、エモーショナルな疾走感から轟音へと流れる展開、
切なく消え入りそうになりながら高らかに歌うヴォーカルが
北欧独特の「美しい重苦しさ」に包まれて凝縮されている。
うたものが多いが、インストパートで引っ張るところもあり、バランス良く収録。
しかもメンバーはライナーによるとまだ20、21歳なんだそうだ(!)
そんなわけで正直1stをあっさり超えており、
プロローグ的な1曲目と、打ち込みも用いた少し特殊なボーナストラックを除いて、
路線は似ているものの、全曲名曲と言える出来となっている。
今年も終わりに差し掛かって、年間、もしくはこの数年通しても屈指の名作に出会った。