Dakota Suite Japan Tour 2010

Dakota Suiteのライブを去年に続き観に行った。
今回はバンド編成、といってもドラムなしで3人。
ピアノ専属メンバーを設けたことにより、前回は触り程度しか聴けなかったピアノが曲と一緒に聴けた。
ピアノを主旋律に構成する曲もあるため、前回よりクリスさんのギターはおとなしめ。
しかしクリスさんのギターは優しく静かなタッチなのにしっかりと届き、一音一音が染み入る。
正直この編成ならクリスさんの弾き語りでも良かったかなと思うが、前回も今回も非常に感動するパフォーマンスであった。
これだけ曲に入り込んで、集中力を高めて演奏する人もなかなかいない。
途中、裏に引き上げて大声を上げて戻ってくる場面もあったが、もしかしたら今回初めて観た人は気難しい人なのかと思ったかも知れない。
しかし私は前回から見ていて、とても優しい人柄であることは分かっていた。
ギターのタッチのように優しい人柄。
セットリストは正確には覚えていないが、うたものとしては最新となる“Waiting For〜”からが多かったように思う。
オープニングは、前回聴けたかどうかはっきり覚えていない“Never Much To Say”。とても聴きたかったので嬉しかった。
それから、前回はやらなかった“I'm Leaving You”も披露してくれた。
短い曲だが、この曲が最も聴きたかった。
バンド編成になることでCDの音のようになり、かえってうるさくなることを心配していた“Winter Song”は今回も演奏していた。前回と変わらぬ美しさ。
強いて挙げれば前回も今回もなかった“Chapel Rain”が聴きたかったが、長い曲なのでその分多くやってくれれば特に問題ない。
本当にどの曲も好きなので、今回も満足な構成であった。
終演後クリスさんに挨拶して、前回その優しい人柄を知ったので、今回はミーハーながらCDのブックレットにサインを頂いた。
村上春樹氏が好きなようなので、少し話したが、私の英語力ではいまいち理解できなかった。残念。
たどたどしい私の英語を一生懸命聴いて理解してくれるクリスさんの人柄がまた好きになった。
「また来て下さい」と伝えたところ、“I will.”と答えてくれた。
よし、また行こう。